「てぇへんだ、てぇへんだ!」
「どうしたハチ、朝っぱらから」
「銭形のダンナ、ひでぇ話なんだ、『大江戸えれきてる』っつう会社が、暗殺びぃむを垂れ流しといて、こんな瓦版を撒いてやがったんで」
「どれどれ?」
——『即刻無影響程度』
「…ハチ、これはなんて読むんだい?」
「『ただちに影響の出るレベルではない』って読むらしいんすよ」
「ほう…、ならいいんじゃないのかい?」
「いや、後から影響が出るんすよ。なんでもデーエヌエエっちゅう二重螺旋が遺伝子の中にあって、そいつが壊されてガンや病気が多発するらしいんで」
「ハチ、お前キャラ間違ってねぇか? やけにこむずかしい…、でもいいことも書いてあんじゃねぇか、『ぼらんてぃあで協力します、きれいにするのを手伝います』って」
「ダンナ、それ書いてるの、『大江戸えれきてる』でっせ」
「垂れ流した本人が言ってるのか?」
「そうなんで。『無主物』とかうそぶいて、撒いといて、今や自分のものじゃないからとシカトしてるそうでさぁ。孔球(ゴルフ)っちゅう遊びの場が汚染されて、それでも全然きれいにしないそうなんで」
「ひでぇな。これは召し捕らえなくちゃいけねぇな」
「ところがでかい商いしてて幕府も関係してるらしくて、誰も召し挙げられないんでさぁ」
「かまうもんか、オレを誰だと思ってるんでぇ」
「ダンナ、ところがここにだけはダンナの得意技が使えねんでさぁ」
「なんだと?」
「銭形のダンナの投げる銭が大好きなんでさぁ、片っぱしから食べちまうだけなんで…」
「ふぁっきん!」

▲大江戸えれきてる
















