お正月、成人式に続く新春の風物詩といえば?──ということで、今年もしりあがり寿事務所「有限会社さるやまハゲの助」による世界唯一(!?)の社内ロックフェス「さるハゲロックフェスティバル」(通称:さるフェス)が新宿ロフトで開催される。一言で説明することは難しいが、表向き新年会という体を取りつつ、ロフトのメインステージ、サブステージ、深海エリア、物販ブースなどのあらゆる場所で、プロの演奏や素人の宴会芸、アカデミックなトークや本格マッサージなどが渾然となって繰り広げられる巨大な「祭り」、それがさるフェスだ。さらに今回も昨年に引き続き劇団「少年王者舘」の劇作家・天野天街氏が演出家ならぬ「幻演師」として登場! 今まで見たこともないスペクタクルな体験をしたい方は是非一度さるフェスに足を踏み入れて欲しい。(構成:加藤梅造)
今年のテーマは「翼」
──さるフェス2012の開催が間近に迫って来ましたので、今日は恒例の直前座談会をお願いしたいと思います。
笠原 今回は前売チケットがとても売れてるらしいんです!
寿 そうなの!? 去年の今頃は100枚も売れてなかったのに。
河井 いや、いくらなんでも100枚は売れてましたよ。
村山 でも、そろそろ出演者とスタッフの人数を確定しないと。ただでさえ出演者多いのに。
笠原 100人以上いるでしょ?
村山 200人くらいいます(笑)。
──このまま売れ続けると出演者が入れないという事態も…。
寿 じゃあ、知らないお客さんがたくさんくるんだ。困ったな。
──普通のライブってそういうものですけど…。まあ、もともと社内宴会ですからね。
河井 こういう状況からもわかるように、今のさるフェスは過渡期なんですね。新年会と興行の狭間で(笑)。
寿 でもそういうのがあった方がいいよ。アンビバレンツな何かが。
河井 今年のテーマは「絆」…じゃなかった、「翼」ですから。
──あれ、去年までテーマとかなかったですよね?
寿 今年は天野天街さん(劇団少年王者舘)が演出しやすいようにと思って。でもわざわざ言わなくてもいいかな。秘密ということで。
──せっかくだからテーマについてもう少し詳しくお話下さい。
寿 去年は地震もあって、やっぱり揺れると飛びたくなりますよね。あとは、こんな国イヤだとか、まあ、いろんな意味で翼が欲しいんじゃないかと!
河井 そのテーマ、現時点で出演者には全く伝わってないですね(笑)。
村山 当日に会場で浸透させるしかないですね。
寿 まあ伝わらなくてもいいんだけど、とにかく今年からテーマ付きなんです。
村山 ますます文化祭っぽくなってきた。
「若手初老歌唱演奏家」も登場!
──出演者数が多いので難しいんですが、あえて今回の目玉をあげるとしたら?
河井 やっぱり鈴木慶一さんでしょう! 昨年末のムーンライダーズ活動休止後、初ライブなのかはどうかわかりませんが、新しい鈴木慶一さんのライブがここで観られます。
寿 そう。「若手初老歌唱演奏家」として。
笠原 この肩書き(ジャンル名)はさるフェス出演のためご本人に付けていただいたんです。
寿 まあ、他のジャンル名が「大人パンク」(LASTORDERZ)とか「宴会パンク」(親戚)とか「熟女」(パンチの効いたブルース)だからねえ。
河井 ちなみに鈴木慶一さんの次の出演者は、あがた森魚さん(ジャンル:A型パンク)ですから、はちみつぱい好きには堪らないですね。
寿 あと最近決まったばかりですが、宮台真司さんが出ます。
──ジャンルは不明になってますが、一体何やるんですか?
河井 内容は秘密なんですが、一応テーマは「これからの私たち」となってます。
寿 宮台さんには使命感みたいなものを感じて… 今、日本は普通の状態じゃないですから。だから今年は宮台さんかと。
笠原 宮台真司さんのブッキングはしりあがりさんがとてもこだわった部分ですね。
河井 あと、お薦めは「めおと楽団ジキジキ」(ジャンル:面白音楽)ですかね。笠原さんがスカウトしてきました。
笠原 もう一目惚れで! 落語のイベントに出演されていたのを観て、これはさるフェスに出てもらうしかないと。
河井 元「ダディ竹千代と東京おとぼけキャッツ」にいらした方で、コミックバンド界では超ベテランです。今年はよりジャンルの振り幅が広がった感はありますね。
寿 音楽勢では「ピタゴラスイッチ」でおなじみの栗コーダーカルテット(脱力系・笛ロック)や黒色すみれ(メルヘンクラシック)も初登場です。今年はチンネンマンネン(小坊主ユニット)が出ない穴をどうやって埋めるかが大変で(笑)。
──えっ!さるフェスといえばチンネンマンネンだったのに!?
村山 もともと本人達の意向を無視して、強引に坊主の格好させてステージに立たせてましたから。
河井 チンネンマンネンは普通の女の子に戻りました(笑)
