
ロックとクラシックを融合させたコンセプトアルバム『Roclassick』以来、1年3ヶ月ぶりとなる待望のニューアルバム『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』は"それは僕が今まで聴いた中で、一番美しい嘘だった。"という淡く儚い囁きとともに静かにそして壮大に幕を開ける『beautiful lie, beautiful smile』から始まる。シングルとして発売された『秘密』や『#DIV/0!』、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」のフレーズを使っている『荒狂曲"シンセカイ"』など、BIGMAMA必殺の"ロックmeetsバイオリン"によって奏でられるエモでメロウな疾走感はそのままに、だけどアルバム全体を通して漂うメランコリーな印象はやはり3.11以降、最初に作った曲だという表題曲『until the blouse is buttoned up』に象徴されるように、喪失感や失望感も溢れてしまっているからだろうか。それでもその先にある希望や幸福、祈りもぎゅっと詰まっていて、とてもロマンティックな1枚だ。(阿佐ヶ谷ロフトA:白井絢介)

